わたしは地方都市にある国立大学を出ています。
卒業してからも生活圏が変わっていないのですが、自分の住む地方都市全体の人口の中では上位3%くらいの学力はあると思っています。
大卒であれば大抵、企業の総合職や専門職をして
アラサーくらいでちょっとした役職をいただくのが世の流れですが
わたしは27歳でその道を降りて、
学力の関係ない、誰でも働くことのできるアルバイトをしています。
アルバイトを渡り歩き、ところどころ無職の期間もある今となっては
転職サイトに登録しようとしても、「紹介できる案件がありません」と断られます。
現在のアルバイト収入
気になる収入ですが
現在は時給990円のアルバイトと、時給1100円のアルバイトを
半日ずつ掛け持ちしています。(2019年10月現在)
どちらも無保険、週20時間にギリギリ満たないくらいで働いているので
合計すると週40時間のフルタイム勤務と実労働時間は同じくらいになります。
計算していただけるとおわかりかと思いますが、それで月の手取りは合計14~15万くらい。
労働時間と給与水準的には、残業のあまりない会社で一般事務とかの契約社員をするのと同じくらいかと思います。
であれば、
「わざわざ2か所で働かなくてもフルタイムで働けばいいのに。」
と思いますよね。
ではなぜ、割安・無保険なのにあえてアルバイトをしているのか
フルタイムのお仕事をしないのかを書いてみたいと思います。
以下はあくまで私が大切にしているワークスタイルですが
共感するものがあれば参考にしてみて下さいね。
15分でできること
こういう行動をスキマ時間に意識してできるかどうかがまとまった時間確保にかかってきます。
簡単な確認作業ややっつけ仕事ができます
- メールの返信
- メールフォルダの整理、ゴミメルマガの削除
- スケジューリング
(サロンや習い事などの予約 、不在票の再配達依頼) - Twitter、Instagramの投稿
- ブログ・SNSなどタイムラインのチェック(やりすぎないように)
- 調べもの
- メイク直し
- 日常的なヘアセット
- 着替え
- ワークスペースの整理整頓
- 皿洗い
- 調べもの
(○○とは、とか、特定の行ってみたいお店など1単語) - サロンや習い事などの予約
- 買ったものでとりあえず的な腹ごしらえができる
- 請求書などの書類の発行
- 仮眠(頭を休める:5分の仮眠は健康にいいらしい)
15分のスキマ時間は見つけられるし、意図的に作れる
大体、あまり時間をかけたくない作業ばかりですよね。
このくらいの時間であれば、拘束されている不自由な時間の合間にも意識すれば作ることができます。
わたしはこの15分の時間をいかに他の予定の合間に押し込めて
45分や90分のまとまった時間を作り出すかに全力をかけています。
あほらしいと思う方もいるかもしれませんが
15分×3=45分。
つまり、15分でできることを、仕事の休憩時間や移動時間にやってしまうことで
まとまった45分や90分が、1日につき少なくとも1セット分は確保できる。
作業を阻害する時間はさっさと片付ける
逆に言うと、この15分タスクって、けっこう積み上がりやすくて
この積み上がった15分タスクが、後述の45分や90分作業を大きく阻害していることって、現実的にかなりあると思うのです。
日常タスクの優先順位づけに関しては、この本↓とてもよいです。
ビジネスだけじゃなくて、日常のささいな場面にも応用できますよ。
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特に、外に居るとなにかと待たされる時間がかなり発生します。
この待たされる時間を有効活用しましょう。
- 電車・バス
- エレベーター、エスカレーターに乗っている
- 信号待ち、エレベータ待ち、レジ待ち
- 飛行機の搭乗待ち(電波はオフにしましょうね)
苦手なこと、生産性を感じないことは外注してしまうのもあり
けっこう家事要素を上げていますが
これらが面倒だったり、他に削れる・詰め込めるタスクがない場合は人にお任せするというのも大いにありだと思います。
後述しますが、わたしも基本は自炊ですが、外出時は外食することで買い出し・料理・皿洗いを削減しています。
1000円ちょっとで他の人に料理を作ってもらっている15分の間に作業ができますし、なによりおいしいですしね。
45分(1時間弱)でできること
ある程度ボリュームのある作業や頭を使った作業ができます。
45分だと、次の予定から逆算した時間制限もうっすらあるので
面倒な作業なんかをがーっと片付けるのにも最適。
- 帳簿の入力
- しっかりした調べもの(複数サイトを参照して深くリサーチする)
- 身なりを整える(フルメイク+ヘアセット+服)
- スーパーへの食材買い出し
- (作り置きしている)ごはんを温めて食べる
- 外食(入店~注文~食事~会計まで)
- 読書(ワンフレーズ)
- 洗濯(量によっては45分ではけっこうギリギリですが)
- 見積の作成
- 初回の方へのメール作成、作業報告やディスカッションなど、
ある程度ボリュームのあるメール返信 - ウインドウショッピング、店舗リサーチ
90分(1時間強)でできること
90分腰を据えて作業ができる時間があると
クリエイティブな作業に集中して取り掛かれます。
いわゆる「フロー」状態になることも、このくらいの時間があれば可能になってきますから、何かに没頭するのに最適。
満足感を得られやすい時間なので
娯楽的な要素もここに入ってきます。
- ブログを1記事下書き
(内容や体裁は後で整えるとして、ざっとアイデア出し) - アイデア出しした記事のリライト、清書
- ごはんを自分で作って食べる(一番健康的で経済的な食事)
- 読書
- 人に会ってある程度本題のしっかりある話ができる
- 入浴
- ある程度娯楽目的のショッピング
- 趣味
- 習い事のレッスン
(1クール1時間程度のものが多いが、移動時間や準備、予習復習を含め) - 人と食事をする
- 寝る(体を休める:個人差が大きいですが、睡眠のサイクルは約90分と言われています)
- 相手がいればセックスもできますね
言い換えると、90分あれば趣味や余暇活動のひとつを予定に食い込ませることが可能
わたしが時間を作るために全力でやっている策
フルタイム勤務をしない
わたしは新卒の頃から昼休みが嫌いでした。
確かに、8時間労働で休憩がないと相当しんどいですが
給料の発生しない1時間ないし45分の拘束時間、しかも毎日それがあるって、自分の人生にとって超致命的な損失だと思っていた。
そして、話の合わない「常識人」たちと当り障りのない会話しなければいけない。
しかも、話している相手だけならともかく、
周りの人がこっそり聞き耳を立てていたり、どうでもいい人が会話に割り込んできたりするから、ほんとうに文字通り当り障りのない話しかできません。
無駄な時間を通り越して、自分のことをタダ取りされる危険な時間だと思っていました。
しかも、自由時間でありながら、大概の場合は行動は制限される。
制服を着たままのごったがえした職場の休憩室で、周りの目線があるという環境では、大したことはできません。
あるいは、ある程度業務に慣れてくると、お仕事のホウレンソウされたりね。
休憩時間くらいやめろ!ってね。
フルタイムの時は、プライベートの話を聞かれまい、給料の発生していない時間くらい一人で好きなことさせろと思いながら
作ってきた極小サイズのお弁当を10分でかきこんで、誰もいない会議室で本を読んだり資格の勉強をしていて、実際に資格試験を取ったりしていました。
ですから、正社員でなくなって待遇や割が悪くなったとしも、
この無駄な1時間を毎日カットできることを考えると、半日勤務は決して損ではないとわたしはずっと思っています。
職場は自宅の近く
理由があってフルタイムのお仕事をせざるを得なくなった時は
とにかく自宅から近い職場を探しました。
ちなみにその時の職場は徒歩10分。
転職前より時給は下がりましたが、時給の発生しない移動時間が減ることを考えると
毎日約40分の時間を節約でき(前職比)、トントンだったかな、と思います。
毎日40分の時間が確保できた
もう一ついいことがあって、
それだけ自宅が近いと、昼休みに帰宅できるのです。
勤務初日は様子見で会社の人とお昼をご一緒させていただきましたが
勤務2日目に忘れ物を取りに行くふりをして
そのまま自宅でお昼を取るスタイルに移行w
ひとつ付け加えると、糖質制限をしていたので
主食を食べないなどのちょっと変わった食生活を突っ込まれたくないという理由もありました。
往復分の移動時間があったので1時間とはいかずとも
毎日30~40分のまとまった時間が確保できたのはかなり大きかったです。
雨が降ってきた日なんかは面倒でしたけどね。
嫌味を言う人もいましたが、
混雑した職場の休憩室で当り障りのない雑談をしていたであろう死んだ時間を、
クライアントさんにメールを返したり、デザインの微修正をしたり(早朝と夜しか作業やレスポンスができないのとは大違いでした!)
洗い物を済ませたりと、15分タスクひとつくらいは必ず片付いたので、とても有意義でした。
本当に疲れた日は、10分だけ横になって寝たり。
一貫していれば嫌われない
それで職場の人との悪くなったかというとそうでもなくて、
きっと「変わった人だなぁ」と思っていたでしょうが、みなさんよくして下さいました。少なくとも嫌がらせや無視などをされて業務に支障が生じたことは一切ありません。
馴れ合いにならず良い意味で適度に距離を保って接することができてよかったと思っています。
なにせ、最初からそうやっていましたから、ありがたいことにそういう人だと思ってもらえたのかもしれませんね。
ルールだけは聞いておく
敷地外に出ることをよしとしない会社も現実には多いので、
嫌味っぽいことを言われたら「敷地の外に出たらダメだったりしますか…?(だとしたらごめんなさい!汗)」と謙虚に聞きます。
さすがに「家に帰っていいですか?」とは聞きにくいので、
ルールとして確認する感じですね。
それで「あーそうだね、なるべく会社の中に居て」と言われることもありますし
(↑こういう束縛気質の高い会社は早めにフェードアウトするに越したことはないですが)
「いや、他の人も外食しに行ってるし、休憩時間の過ごし方は自由だよ」といわれれば、文字通り何していてもこちらの自由ですからね。
Wワーク
移動時間と食事の時間は一緒にできます。
一応誤解の内容に書くと、移動しながら食べるという、お行儀の悪いことをするのではありません。笑(本当はやりたいくらいなのですが…!)
たとえば、移動の通り道にあるお店に入って食事をするとか、
移動するどちらかに食べる場所があれば、それこそ買ってそこで食べることができます。そうなれば15分で済む。
つまり、移動に時間を要さない場所選びがかなり重要になってきます。
逆に言うと、移動時間を費やしてでも行きたいと思う場所に限られるということ。
同時進行という時間の複利
これ、めちゃくちゃ大切にしています。
一つのタスクをこなしながら、別のことを進行させるということです。
が、わたしは残念ながら同時に複数のことをこなせるほど器用ではありません。
どういうことかというと、
手を動かさなくてもいいことって、ありますよね。
- そこに立っていればいいバイトをしながらこっそりメールチェックする(就労+仕事)
- 電車の中や歩きながら音声学習をする(移動+インプット)
- バイト先で仕事に活かせる話を聞く
- バスやタクシーの中でメールを返す、原稿などをチェックする
遠かったとしても、確実に座れるバスだったりすれば別で
こうなればそこでまとまった時間ができます。
これにはもう一つ良いことがあると思っていて
家の中でまとまったオフモードでやるよりも、外でこうした作業をしたほうが緊張感やタイムリミットが適度にあって捗るということ。
おそらく副業など複数のお仕事をかけもちしているされている方は大多数の方が似たような習慣をやっていることでしょう。じゃないと、時間には限界がありますからね。
意識しておくことをおすすめします◎
創り出した時間は自分の宝物
ただね、わたしは無駄な時間が全部だめ、時間は全部勉強に投資しろ!ということを言いたいのではなくて
せっかく作りだした時間、好きなことしたらいいと思うのですよ。
仕事の時間を削って、仕事に再投資する
これはもっともだと思うのですが、それだけでは人生面白くないし
余暇からアイデアが生まれることだってたくさんある。
事実、わたしも昼休みに誰もいない会議室で勉強して資格を取って、
貯金が600万とか貯まっていましたが、全然幸せじゃありませんでした。
遊ぶのを我慢していたから。
ですから、誰にも邪魔されない、90分以上の時間ができたら
それはあなたのもの。
- ひとりカラオケに行く
- 一番気に入っている服を着て出かける
- スタジオでピアノを弾く
- 会いたい人に飛行機や新幹線に乗って会いに行く
- ちょっと贅沢なお酒とチーズを買ってちびちび味わう
- 寝る
こんな私のように、生産性なんてなくたっていい。
好きなことをすればいいと思っています。
節税
あまり大きな声では言いにくいのですが…
わたしは月1万6千円の国民年金を、かれこれ通算2年ほど納付していません。
非正規というと、社会保険料が自己負担になることばかり注目されがちですが
年金、めちゃくちゃ高いの知ってますか?
特に厚生年金はもっと高くて、月額数万円天引きされているはず。
それを差し引きすると
社会保険料が自己負担になっても、プラスマイナスで負担は減っているのです。
今後この働き方は広まっていく
個人的な考えですが、
今後、この働き方は広まっていくと思っています。
雇われること自体が悪いことのようなイメージもありますが
わたしはそうは思っていません。
ある時は自分の事業をやり
その片手間で、自分が役に立てるスキルを提供する。
すなわち、人の事業をアルバイトや業務委託のような形でお手伝いするというのはむしろ理にかなっていると思うのです。
経営というのは、力を発揮する場を作ろ、必要な人とできる人をつなぐこと、
雇用というのは、力を発揮できる場に参加すること。
なにもどちらかに生き方を絞る必要って、ないと思うのです。
今しかできないことから、拡がっていく
大事なのは、休まない、遊ばないことではなくて
休んでいても、遊んでいても、アイデアやネタを探すアンテナを薄く張っておく
これさえ意識していればむしろ、遊んで引き出しを増やすほどにどんどん仕事と人生が面白くなっていくと思うのです。
遊ぶのを許可されるまで待っていては、それは一生来ません。
悠々自適の老後に生きているかどうか、体が自由に動くかどうかなんてどこにも保証がない。
まして、今しか似合わない服や、今しか体験できないことや、今会うからこそ価値がある人のほうが、たくさんある。今が一番若い。
その計り知れない価値を、損得勘定で見ないふりしないでほしい。
勉強至上主義の日本では、お互いを見張るような雰囲気ができていて
待っていては誰も遊ぶことに許可なんて出しません。
ですから、罪悪感を抱えさせるような社会に負けず、時間効率を上げて、遊んでください♡
At Present「今のところは」
これで、良いんじゃないでしょうか。