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2018年に開業届を出してWEBデザイナーとして活動してから
もうすぐ2年が経とうとしています。(2019年10月現在)

とは言っても、
最初は形だけだったのと、途中業種を変えたりもしたので
実質、活動しているのは1年半。

売上累計が100万円に

とあるきっかけで累計してみると、ちょうど
改行してからの売上の累計が100万円に到達する目前でした♡

アルバイトと並行しながらなのでスローペースではありますが
しっかり前に進んでいて、節目に差し掛かっていたと思うと嬉しいな。

ということで、節目として記事にして公開します。
始めたばかりで売り上げの目途が立たなくて不安な方の参考になれば嬉しいです。

2018年7月~2019年10月までの
1年4ヶ月の売上

具体的には10月現在で

  • 1年目(半年):¥77,800
  • 2年目(今年):¥909,359
  • 累計: ¥987,159

です。

Paypal手数料などを引いた金額を計算しているので、
手数料を差し引いて純粋にお客様が払って下さった金額だと、100万円到達しているかな。

実際に管理している売上を公開

汚くて恐縮ですが、実際の売上を公開します。

決して自慢できる数字じゃありませんが
だからこそリアルを晒してみます。

ご覧の通り決して生活できるレベルでは到底ないし、
バラつきが大きく、売上0の月もあります。
もっと言うと最近低迷しています。

売上の内訳

ほぼ全てがデザイン業の売上です。

主にブログで集客をしているため、ブログカスタマイズがメインになっています。
その次に多い隠れ人気商品が、名刺
名刺はリピーター様に2回目のご依頼としていただくことが多いです。

WEB制作のウエイトをもっと増やしていきたい…!!

やってみてわかった新しいニーズ

主業じゃないのでお気持ち制でやっていたのですが
リピーターの方のキャッチコピーや経営のご相談に乗ったりなどの収入も増えてきました。

信頼をして下さった方からご依頼を頂くことが増えてきたので
料金体系をしっかり作るか、一律でお断りするか、そろそろ決めなきゃなと思っている所。

公開反省会

売上が激増した時期と理由

お客様どうしはまったく接点がなく
もちろん、他のお客様のお申し込み状況なんかは全くわからない状態にもかかわらず
なぜかお申し込みが入る時って、重なるのですよね。

お申し込みが重なった時期の理由は2つ。

  • 時期的な理由
  • 自分の発信

でした。

時期的な理由

時期的なものは、改元の時期に依頼が続きました。

令和を迎えるにあたって
気分一新で、デザインや今までの方向性を変えよう!
と思う方が多かったためではないかな、と思っています。

縁起も良いですし、「令和元年にリニューアルした」って覚えやすいですよね。

余談ですが、令和元年に入籍や挙式をあげるカップルが多いようで
ブライダル勤務の友人はとても忙しそうです…!

発信的な要因

それから、時期よりも多かったのが
自分の発信の熱量に比例したお申し込みでした。

不思議なことに、熱を込めてブログを書いた日ほど
「ブログに共感しました!
正直、実績はよく見ていないのですが
この人にお願いしたい!と思ってブログを見たその日に申し込みました!!」
「今忙しいはずなのに、ついブログに読み入ってしまいました!」
といった、熱意の高いお申し込み
をいただけることが多かったのです。

こういう事を言っていただけると、ほんとうに嬉しいし
発信している甲斐も感じられますよね。

熱意は過程をすっ飛ばす

私のデザイン提供価格は、実績が少ないにもかかわらず
相場よりも高く設定しています。

しかし、お申し込みの時点で
数万円する高額なメニューのご依頼を申し込む覚悟を既に決めて
ご依頼を下さったり、リピートして下さる方が非常に多くて

自分の言葉で発信することが想像以上に大切なんだなと感じました。
ともあれブログを読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます♡

売上が落ち込んだ理由

一方で、売り上げが夏ごろからガクンと落ちた理由はというと

  • 案件の辞退
  • 制作進行の滞り

の2つが原因でした。

案件の辞退

目に余る態度のクライアントさんの制作案件を、
思い切って途中で辞退しました。

一度引き受けた案件を辞退するなんて、マナー違反だと思ったし
ググってみてもやはり「非常識だ」的な内容しか出てこない。

熟考せず案件を請けてしまったこと、請けた案件を完遂できないこと。
明らかに自分が悪いので、誰にも相談もできず、
自分を責めながら辞退を決めるまでは何日間も胃が痛みました…

お客さんを失いゼロスタートに

この一件をお断りしたことでリピーター様を失い
また、この方をご紹介して下さった方にも謝罪はしましたが溝ができてしまい
一気に新規開拓、ゼロスタートに近い状態に。

が、悪者になり仕事を失ったものの
精神的ストレスは大きく減ったので、それはそれでよかったというか
自分自身と、自分の事業を守るために必要な選択だったと思っています。

こういうきれいごとだけではない本音も
別の機会にまた書けたらなと思っています。

自分のメンタルがすさんでいると案件の質も悪くなる

その先の売り上げはというと、前述したように低迷し
なぜか来る新規の依頼も、本来の業務ではない相談や
スパムまがいの営業メールばかり来るようになりました。

精神論にはなりますが、
自分の心がすさんだり、ひどく疲れている時って、
決まってろくでもない出来事や人しか集まってこなくなるので
そういう意味でも、可能な限り自分を「良い状態」に保っておくことも
ひとつの自己管理だとわたしは思っています。

特に、デザインなどアイデアが原資の芸術・クリエイターの仕事は
メンタルの状態は作品の質にもろに影響しますからね。

ま、ネガティブ感情も、時には表現に深みやスパイスを加える「必要悪」になりうるけれど
悲しみや怒り・絶望と、必要以上に他人に振り回されるストレスは明らかに別物。

評価を下げたとしても、お仕事の基準を下げない

すごく根本的なことですが、
作るという作業にかかる手間を想像できない人や
(本人にそのつもりがなかったとしても)人にお願いする態度ではないと感じた方とは
お仕事をしないようにしています。

作っている間も生活をしているわけで、自営業は会社員よりもダイレクトに
仕事の質ひとつで、自分の生活自体がストレスや危機に追いやられるものです。
(もちろん逆も然りです)

リソースの限られる個人事業は、
良くも悪くも一定数のお客さんとしか取引できません。

言い換えると、自分を守るために、より質の良い経営を保つために
案件を選ぶ、自分の基準に満たない方はきちんとお断りすることは必要だし
むしろこれって大企業や公務員にはない特権だと思っています。

少なくとも、患者さんを選べず、怒鳴り散らす人や文句やわがまま放題の人にも
作り笑いで対応しなければいけない、召使いのような医療職だった自分にとっては
すごくありがたいことだなとしみじみ感じています。

制作進行の停滞

これはお仕事を始めるまで予想していなかったのですが

ご依頼を受注してお支払もいただき(前払いでいただいています)
制作を開始したものの

お返事が何日も返ってこない。

または、既に出来上がっていて、もうやることがないのだけど
「これでOKです」の一言がもらえず、ダラダラ質問ばかりされて
一向にローンチできない、ということも。

こんな事案が時々あります。

納期が延びるデメリット

当事業は先払いでいただいているので、とても健全なキャッシュフローです。
「お金を払わず逃げられた」「いつまでも入金がない」という
クリエイターあるあるのトラブルはあらかじめ予測して対策した結果、一度もありません。

しかし、納期までに仕上げるという「早く作らなきゃ」ばかり意識していたため
いつまでたっても終わらない、ということの弊害をまったく考えていませんでした。

納期が長い分にはゆっくり作れてラッキー!と思っていたのですが、
返ってこないレスポンスを待つために空けたスケジュールが白紙になるということ。

あまりにも日が空くと、次の募集が一向にできず収入が途絶えます
コーヒー一杯で何時間も居座られるような、客回転の悪いお店と同じですね。
とはいえ、サブスクっていうのもなんか違うような気がするし…

当然、その間は制作実績になるものもできませんから、
外から見れば何もしていないような状態になってしまう。

来ない返事を待つためのスケジュール確保

一応、契約上は14日以上音信不通になった場合はキャンセル扱いとしているのですが
せっかく当方を選んでご依頼を下さってご入金までして下り、
ご依頼の意思がしっかりある方をそう簡単に見切りたくもないし、
対応にとても迷うところでした。

そういうお客さんに限って、
突然「○○ができないのですがどうしたらいいですか」と
即レスを求める連絡が急に来たりもするわけで。

後からトラブルになるのは嫌なので、
契約事項はガチガチに作り込んで起こりうるリスクは潰せていると思っていたのですが、
穴があったというか。

待機料をいただくとか、策を考える必要性と
もっと自分主導でお客様の行動を導く必要性を感じました。

でもね、あんまり規約やら追加料金をあれこれ増やすのも、
元々マナーを守って下さっている方に煩わしい思いをさせてしまうし
ケチくさくて心の狭い人みたいで、あんまり気が進まないんですけどね…

失敗の経験をすることは失敗ではない

失敗というよりは、
それまでがうまくいきすぎていたという方が正しいのかもしれなくて
正当化のようになってはしまいますが、こういうことも早めに経験しておいてよかったと思っています。

何事も経験してみないとわからないもので、
答えは自分の頭の中にあるものばかりではないですからね。

振り返って思うこと

私は売上が落ちようと、
「自分が気持ちよく仕事をできる状態」を徹底的に大切にしたいと思っています。

売上よりも、発展速度よりも、ファンの数よりも
自分のQOL(生活の質)を大切にしたい。

というのは、贅沢な生活とか遊びの時間を欠かさないとかじゃなくて
お仕事の基準を下げたり、自分を曲げたり
望まない仕事のやり方をするくらいならそんなお仕事はいらない、ということ。

たとえ月収が10分の1になろうと、拡大する速度が遅くなろうと、
自分がいやな気持になるお仕事は請けないと決めています。

お仕事の質を守るためのアルバイト

そのために、もしそれで収入がなくなっても大丈夫なように、
ベーシックインカムを絶やさないようにとアルバイトとして働きに出ているのです。

質の低い仕事を請けてストレスを感じるくらいであれば、
割り切って働いている単純労働アルバイトをしたほうがいい。

そんな考えで切り分けているので、総括としてはオッケーかなと思っています。

言葉で繋がれたお客様

むしろ、お客様が来てくれるかどうかわからないところから
売り込みなし、実績なしの状態で来て下さったお客様には本当に感謝していて
ほんとうのところはすごく驚いています。

マインドフローをすっ飛ばすほどの本気度

「正直、実績とかあんまり見ていなくて(笑)
ブログの内容に共感して、その日のうちに申し込みました!

これって我ながらすごいことだなと思っていて。

大抵、買い物をするときって、
スペックや値段などを他と比べたり、迷ったりするじゃないですか。

マーケティング理論でも、マインドフローという段階が存在します。
が、そこを一気にすっ飛ばしているのです。
しかも、それはそれで再現性がある。

自分のやり方は、教科書通りではなく
なかなかぶっ飛んだビジネスモデルなのかもしれないな、と思うのでした。

本当に伝えたいことが伝わった嬉しさ

わたしの事業コンセプトは、「ほんとうに良いものを届ける」。

これって、「たくさんの人に売ること」よりもコンテンツの質を優先していて
人の心を深く刺しに行く文章を意識しているからなのかな、というのと
想いがこういう形で伝わったことが、すごく嬉しいなと感じます。

もしお仕事をご一緒させていただいた方が読んで下さっていたとしたら、
本当にありがとうございます。

この先のビジョン

売上は安定しませんが、もっと安定させよう!とは思っていません。
売上にブレがあったとしても、お仕事の質を大切にしたいからです。

契約事項や要件定義、進行のしかたの見直し

お客様に気を利かせていただいてしまった場面も多々あり
もう少し自分主導でやらなきゃなぁというのが反省点。

もっと自分ではっきりと案内して導くことが
スムーズな進行には必要だなと強く感じました。

発信のブレ

実績がついてきて自信がついてくると、
売り方やあり方に関するブログ記事が自然と増えて
コンサルを求められるようになってきました。

「発信がお客様を集める」ということの裏返しですね。

もっと言うと、「相談に乗ってもらえる」「教えてくれる」ことを期待し、
人に判断してもらわないと動けない依存的な人が来る傾向が強くなってしまって
それが案件の長期化(しかしお金は落ちない)の原因にもなっていました。

コンサル付きとなると、高単価化も可能ですから
試験的に「個別サポート」と抱き合わせで単価を上げてみたのですが失敗。
そうするとお申し込み自体がぱったり来なくなってしまったので
やるのかやらないのかはっきりさせないとな、と。

発信によって来る人が変わる

わたしの本業はデザインとWEB制作です。
デザインの統一によるブランディングも手掛けています。

じっくりヒアリングして、ただの「おしゃれ」ではなく
戦略策定や、それをどのようにデザインやUIに落とし込むかということを
考えて設計するということを打ち出したかったのですが

それを「相談に乗ってくれる」、いわゆるコンサルと誤解されてしまったのは
発信のしかたに問題があったのかなと反省していて、切り口を見直さなきゃなと感じています。

まとめ

1年半、100万円を動かす間に学んだ教訓をまとめると

  • 発信の内容がお客様の層や質を決める
  • 意図しない時期要因の浮き沈みがある
  • 自分主導でルールや進行管理を明確にする
  • 売上よりも質を優先。
    嫌な気持ちになる仕事は請けない

まだまだ成長曲線の途中

ネットの世界は、認知されるまでの下積みが長く
逆に、一度ブレイクしてしまえば、そこからの伸びは倍々ゲームになりやすいと言われます。

今はまだまだ発展途上で、今の自分に一番必要なことは
気長に継続することなのかなと思っています。

一つ一つのお仕事は些細なものでも、
事業の売上としては決して多くはない金額だとしても、
総額100万円というお金が動いていたことを思うと身が引き締まる思い。

というわけで、今後も頑張っていきます!
また節目の際にはなにか有益な情報を共有しますね。


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