公開日: 2019/08/09  最終更新日: 2019/10/20

与えられた仕事は手を抜かずやる。
人から頼まれたものは断れず、つい頑張りすぎてしまう。

損な役回りも引き受けてしまい、つい「便利屋」になってしまい、
悩んでいる真面目な人って、多いのではないでしょうか。

わたしもそうでした。

お仕事も早く覚えて上を目指したかったし
体育会系の部活をやっていたこともあり、先輩に仕事をさせちゃいけない!と思っていましたから、先輩よりも率先して仕事をするようにしていました。

病院で働いていた頃は、同じ病院内で働く他職種の友人から
「レポート見るたびにともか(わたし)の名前なんだけど、この部署、ともかしかいないの?」と言われたりするくらい。笑

人一倍頑張った結果どうなるか

そこでどうなったかというと

もちろん、スキルは上達しました。
最初は涙目になりながらたどたどしくやっていたことも、数ヶ月で自信がつくようになったり。

人の頑張りに甘える人

が、当然、他の人より多く仕事をしたからと言って、
わたしの評価が特に上がるわけではありません。

それどころか、仕事が入ると先輩は見て見ぬふりして、
わたしがそそくさと仕事をはじめるのを横目で待っている。

「どうせあいつがやってくれるだろう」
そんな空気感が出来上がっていました。

おまけに「あいつは仕事が好きでやりたがっているからやらせてあげる」
そんな風にも言われました。

過度な頑張りは、
人を甘やかし活躍の機会を奪う

嫌な顔せずやってくれる人がいると、人は甘える生き物です。

当時は「先輩は仕事をやろうとしてくれない」と不満に思っていましたが、今思うと、先輩の甘えは、完全にわたしが作り出したものです。

わたしが面倒くさそうな表情をすれば、「やろうか?」と言ってくれていましたからね。
言い換えると、先輩が仕事で活躍する機会を奪っていたのです。

役に立てないって悲しいこと

人間には多少なりとも「人の役に立ちたい」という良心がありますから
その機会を奪われるって、悲しいこと。

そうなるとその人は
別の面で存在意義を発揮しだします。

先のように「仕事をやりたそうだからやらせてあげている」と開き直ったり、
揚げ足をとってパワハラ・モラハラを始めたりね。

余談ですが、いちいち人のやることなすことにいちゃもんをつけるモラハラ気質の人って
人の役に立ちたい願望が人一倍強い人だったりもします。

集団の本能

組織には反面、
仕事をうまく押し付ける天才や、仕事をしないことに全力を注ぐお荷物社員が必ず一定数いますから、
自分だけ損している、そんな気がしてしまいますよね。

とある実験によると、
どんな人の集団でも、7割は「働かない人」になってしまうのだとか。

できる人がいると、仕事を丸投げしたくなる心理が働くのでしょうか。

不当な扱いを回避して、
自分を高く売る方法

かと言って、
そのまま働かない人の分のお荷物を黙って背負うのは嫌ですよね。

自分が高く売れる、二つの可能性があります。

出世コースを目指して、雑用から一抜けする

誰よりも雑用をこなして、誰よりも早く出世するコース。

これは、辛抱が必要です。
数ヶ月~数年、雑用をし続ける先の見えない時期を通り越さなきゃいけない。
辛抱というか、未来の可能性を信じる気持ちでしょうかね。

そして、仕事をやる姿勢だけではなくて、
どんな人からも気に入られる世渡り力や人望が必要。

これに自信のある人は、誰よりもたくさん仕事をこなして
出世コースが期待できます。

自分の世渡り力に自信がない人は、独立がおすすめ

反して、仕事は頑張っているのになぜか好かれない、
そんな世渡り下手・不器用を自覚している方は、独立をおすすめします。

出世できるかどうか、管理職になっても気持ちよくお仕事ができるかは
ぶっちゃけ、あなたが好かれているかどうかにかかっています。

プレイヤーである平社員とは違って、出世して管理職になると、
上司や部下の相性ひとつで、仕事が苦痛にも楽しくもなりますからね。

自分が仕事をやりすぎている…と感じたら
誰にも迷惑をかけない、かけられない独立も良いものですし
本当にあなたは仕事をやりすぎていたのか、あなたの実力がはっきりあらわれます。

意外と自分の心が知っている

独立してやっていけるのか、それとももう少し頑張って出世コースを狙ってみようか…
悩んでいる人へ、とても簡単な見極め方があります。

それは、
仕事を人より多くやっているその状況が、充実しているか、嫌でたまらないか。

自分にもメリットがあるかもしれない

会社のためになっている、同僚や後輩に喜んでもらえてうれしい、居場所ができていてそれなりに充実感がある…のであれば、
Win-Winな関係ができているとも言えますから、
安易に退職してしまってはあなたのやりがいごと削がれてしまう可能性があります。

逆に、自分だけ…と、不満しか出てこないようであれば、
そのあなたのためにならない頑張りを、他のものに費やしたほうが、あなたのためになります。

仕事ができる人に仕事が集中する現象

仕事ができる人、たくさんやろうとする人に仕事が集中するという現象は
きっとこれからもなくなりません。

もっとわかりやすく言うと、職場を変えても同じことが繰り返されます
(少なくともわたしはそうでした。)

だから、それが嫌であれば、
つい人と比べて不公平に感じてしまう人は、「人と働く」ということをやめてみたらいい。

悪くないと思っている、人のために何かをするのが好きな人であれば
出世や昇給など、生産的で自分のためになるように働きかける。

全然道は違うけれど、その2択に分かれるのかなと思います。

独立してみてわかる、自分ひとりの実力

わたしは独立して、良くも悪くも自分の実力を知りましたし
働いていたころは気付かなかった、人の有難みも知ることができました。

そして案外、自分しかいないと仕事のやり方にも変化が生まれます。

そういう意味では、あれだけ不満に思いながら引き受けていた仕事も、
人がいたからこそ頑張れたのかな、ということにも気が付くことができました。

知ったうえで、でもやっぱりもう組織の中で人一倍働かされるのはいやですけどね!

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