やりたいことも人脈も下地もないのに
見切りで脱サラしたわたしが真っ先に始めたのが
アルバイトでした。
脱サラしてからのアルバイト遍歴
わたしは脱サラしてから今日(2019年10月)までの
独立準備期間~独立してフリーランスとして事業を始めてから3年半で、
短期長期合わせて10種類のアルバイトを経験しました。
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短いもので1週間短期のものから、
長いもので2年以上続いていたりします。
内容は色々だけど目的は二つだけ
内容はざっと挙げると
- リゾートバイト
- コールセンター
- 健診クリニック
- ホテルバー
- 皿洗い
- WEB制作(コーダー)
- イベントでのビール売り子
- 一般事務
ご覧いただいてわかるように、ほんとにバラバラ。
下積みバイトから、大量募集の日雇い短期まで様々です。
アルバイト生活のリアルや詳しい変遷は
随時記事を書いています!
→パラレルキャリア・副業カテゴリの記事
が、目的は大きく二つ。
お金のためか、現場経験を積むためか。
このいずれかにハッキリ分かれました。
目的を定めると判断基準も明確に
言い換えると、この目的(お金または経験)が全てで、
例えば職場で認められることや友達作りなど、他の要素には一切期待しない。
ですので、この目的をある程度達成できた、あるいは
今のお仕事では達成は到底難しいと感じた時が辞め時になるので
続けるか辞めるかの判断基準も明確になり、割り切った働き方をできるようになります。
フリーランスがアルバイトをする
メリット
時間を切り売りして、誰にでもできる単純労働をして
わずかな小銭を稼ぐことには、そこだけ見れば賛否両論あるでしょう。
が、意味を持たせることができれば
たかがアルバイトとは決して馬鹿にできないと、わたしは本気で思っています。
収入面で下支えができる
集客できなかったり、お得意様の契約が終了したりと
資金繰りが途絶えたり、準備期間でお休みしている間でも収入がゼロになることはありません。
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いわゆるベーシックインカム的位置づけですね。
働く割合にもよりますが、家賃の足しくらいは確保できるのではないでしょうか。
お金が確保できる安心感
そして、最低限の生活資金が確保できていることで、「お金がある」安心感ができます。
本業への焦りやストレスがかなり軽減され、
余計なことを考えずに本業に集中することができます。
わたしもそうですが、クリエイティブ業や接客業だったりすると特に
ストレスがお仕事の質を左右することだって冗談抜きで大ありですしね。
社会との接点が断たれない
自営でビジネスをしていて、特に在宅でできる業種やネットを使ったビジネスの場合、
自らコワーキングスペースにでも行かない限り
日常的に外に出たり人と話すことがかなり少なくなります。
ストレスはかなり少なくなりますが、
世間から置いていかれているような焦りがあるのも確か。
事実、人との接点や会話の機会が少ないと、トレンドや最新の情勢などにも疎くなっていきます。
マーケット調査にもなる
その業界の内部環境や雰囲気をつかめることはもちろん、
一緒に働いている人たちの生の声はペルソナ像やマーケット感を掴むヒントにも。
世間話ついでに、自分と世代の異なる人などプライベートでは友達にならないであろう人と話して
さりげなくトレンドやマイブーム、最近した買い物や趣味、情報収集の手段などについて聞いてみたりしてリサーチすることができます。
意外な出会いがあるかも
アルバイトって学生や主婦がやるイメージがあるかもしれませんが、
実際色々やってみると、実はそうでもないということに気が付きました。
短期間や短時間働けるほうが都合のいい人たちって、意外といるものです。
- 本業で力を持て余して(?)、
暇潰し生きがい探しや社会貢献感覚で来ている経営者や成功者 - 本業だけでは収入が足りず、お小遣い稼ぎの副業で来ている社会人
- 転職活動のつなぎや社会勉強で来ている意識の高いサラリーマン
- 音楽業など、収入が不安定な夢を追っている芸術家の卵
- ワーホリやリゾートバイトなどで、海外や全国各地を飛び回っている人
そんな面白い経歴の人が紛れ込んでいたりもします。
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運が良ければそこからお仕事の繋がりができたり、
情報や人脈をもらえたりもしますし
一緒にお仕事で苦楽を共にするうちに、かけがえのない友人や恋愛関係に発展することだってありえます。
(わたしは10個もバイトして一度もありませんでしたが!!)
アルバイトであれば、社員同士のような蹴落とし合いの関係になることも少ないでしょうし
本業で煮詰まったときは気晴らしにもなりますよ◎
生活が規則正しくなる
在宅で仕事をしていると、時間の制約がないがゆえダラダラ仕事をしてしまいがち。
1日中デスクに向かって、無限にブログを書いていたり…(今)
心地よいタイムリミット
働きに出る予定があれば、おのずと制限時間が生じます。
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早起きしたり、外出するまでにこの仕事を終わらせよう、などと
区切ってお仕事をする意識がつき、生活にけじめがつきます。
辞めやすい
こんなことを言うと、「社会人として無責任だ!」とか怒り出す人がいそうですが
アルバイトに終身雇用を求めるのはそもそも現実的ではないと思いますので論じません。
実際、アルバイトは本来代わりのいる人材ですから
一人抜けて回らなくなるというのであればそれは雇う側の落ち度でもあります。
退職に要する手続きや時間が削減できる
前置きすると、個人的にはアルバイトを色々経験してきて、
空気感的に「一つの所で長く働くのが美徳」のような固定概念は
アルバイト、社員ともにかなり変わってきているように思います。
社員でも1年以内に退職している人、けっこういますし。
とはいえ、社員として雇用されていれば
雇用契約上は、退職意志を告げるのは最短2週間前だったとしても
自分のクライアントさんを持っていたり、社内で引き継ぎがあったり、後任が入るまで辞められなかったりなどの理由で
最短でも申し出から退職まで2~3ヶ月くらいはかかるのが実情ではないでしょうか。
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また、退職時の保険や年金の切り替え手続きなどが面倒だったりと
手続き的にも離職には手間が割かれます。
働きやすい環境を選んで心身の負担を最小限にできる
自分のライフステージに合わせて後腐れなく辞められるのは、社員よりもアルバイトのメリット。
同じく、求人応募から採用までの期間も短く採用ハードルも比較的低い。
翌週から別のところで働くなども可能なため、職場を変えるのも正社員よりも容易です。
もちろん採用していただいたからには誠意を持って真面目に働く前提ですが
副業先で心身をすり減らしていては本末転倒。
本業の都合やライフステージの変化、思っていた職場と違ったり人間関係のストレスなどが生じた時に比較的身軽に職を変えやすいのです。
長く働くことを期待されていないバイトを探すのもあり
元々長く働くつもりがない、長く働けるかわからないときは
最初から面接で伝えたり、短期や期間限定の案件に応募したりもできますしね。
週5、1日8時間という前提がない
自営業であれば、お仕事に波があることは避けられません。
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シフトの融通が利くところであれば、辞めなくとも
シフトを減らしてもらったりして一時的に調整してもらうことも可能ですし
逆に、お金がピンチの時はシフトを増やしてもらったりと
アルバイトのほうがずっと身軽で小回りが利きます。
それから、平日日中自由になる時間があるのは
銀行に行けたり、クライアントさんと打ち合わせをできたりと
かなり大きいです。
活用方法いろいろ
アルバイトと一口に言っても、雇用形態や業種など様々です。
わたしがおすすめする働き方を紹介していきますね。
※ここではパートタイムとアルバイトの定義を明確に区別しません。
パートも含めて「アルバイト」として書いていきますね。
資金繰りや家計が一時的にピンチなら
短期や日雇いバイト
短期バイト、わたしはめちゃくちゃ好きです。
大量募集しているバイトであれば、履歴書が要らないことも多いので、
わたしのような変な学歴経歴でもいちいち突っ込まれませんし、
何より採用される確率も非常に高いため
履歴書を書く時間や面接に赴く時間などの、応募にかかるコストが無駄になる可能性が低いです。
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時給も長期バイトより高めに設定されている案件が多かったりします。
忙しい時期のピンチヒッターだったり、単発イベントのスタッフだったりと
仕事内容はハードなことが多いですが、期間が短いので割り切って気合いで乗り切れたりします。若い人が多くて出会いもあったりします。
デメリットとしては、友達同士で応募している人が多いところであれば
最初はちょっと疎外感があるかもしれません。
(そもそもそれが気になるような方はこのブログを読んでいない気もしますが)
体力に自信のある方、流れ作業の得意な方にはぜひおすすめしたいです。
勇気を出して辞めますを言わなくていい
最初から契約終了時期が決まっているため、次の仕事の予定も立てやすいし、
「辞めます」と言う精神的ストレスがないのもかなり良いです。
退職時期を決めて、それらしい退職理由をひねり出して
上司に「ちょっとお話のお時間よろしいでしょうか…」ってコソっと言って
「○月いっぱいで退職します」って告げる一連の流れって、
好きな職場でも嫌いな職場でも、どちらにしてもしんどいですよねぇ。
期間満了!解散!のようなイベントバイトであれば
辞める時の菓子折りや挨拶なんかも用意しなくて良いですし。
(菓子折り買うと、半日分くらいのお給料が飛びますよね…)
苦手な人がいても、面倒な人間関係が形成される前に終わるので気楽です。
全員の名前さえ覚えず終了することも珍しくありません。
ベーシックインカムが欲しいなら
長期かつ短時間のバイト
フリーランスである程度の時間は確保したい、という方であれば
短時間+長期で、細く長く働くことをおすすめします。
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アルバイトとはいえ、最初は求人探し、応募、履歴書作成、面接から始まり
いざ採用されたら、仕事を覚えたり、必要なものを揃えたりと、
ある程度時間とお金の「初期投資」があります。
ですので、あんまり色々なアルバイトを転々とするのは非効率。
(と、3年で10個バイトした自分が言う説得力のなさ。笑)
バイトとはいえ、長く働けば職歴として履歴書にも書けますから、
次のお仕事へ応募する際の信用にも寄与してきますよ。
アルバイト生活のデメリット
体力が要ります
時期によってはアルバイトにも繁忙期があるもの。
むしろ、忙しいときに人手を借りたいからこそアルバイトを募集しているわけで、
出勤するときはいつも忙しい…なんてことも少なくありません。
仕事内容的にも、肉体労働や断続的な作業が多かったりしますしね。
自信がない方は2~3時間の短時間勤務のものや、
内容的に負荷が少なそうなバイトを選んでみるとよいです。
話が合わないストレス
人によっては友達ができたり、お客さんができたりと横のつながりを作れる方もいるでしょうけれど
わたしは自営をしていることは極力言わないで、一緒に働く人とは一線を設けて接しています。
やっぱりまだ一か所に腰を落ち着けるのが
スタンダード
自分が地方都市在住ということもあるでしょうが、
まだまだ一つの仕事しかしていない人が大半のため、
アルバイトで働いている人とは話が合わなかったり、根掘り葉掘りされたり、
社会保険について力説してくる保険大好き人間なども多いのが事実です。
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中にはもちろん役に立つ情報を共有してくれる人や、話していて楽しい場面もありますが…
深い話にならないように気をつけたり、学歴を冷やかしてきたり正社員をやたらと勧めてくる外野とさりげなく距離を取ったりしなければいけなかったりと、やはり微細なストレスもあります。
お互いに悪いことをしているわけでは決してないのですが、
隠し事をしているような寂しさは少しありますね。
無駄な時間や費用を費やす場合も
働く内容によっては、お給料が発生しない時間の労働だったり出費だったりと
本業だけやっていたのであれば費やす必要のなかった時間やお金を捻出する場合があります。
例えば、
- 遠い勤務地に赴くための移動時間や交通費
- 着替えるための時間
- 自前で用意する服や靴などの備品
- メニューやマニュアルを覚えなければいけないなど
プライベートの時間で準備や勉強が必要なもの - 朝礼や準備、職場の空気感などで
定時よりも早い出勤を強いられる - (さすがにアルバイトでは無いことを期待したいですが)
お給料の出ない残業 - 付き合いの飲み会などの交際費
などですね。
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ある程度は仕方ないものの、これらのものって
1回1回は些細なものでも、積もり積もって大きな損失に。
これって入ってみないとわからないことが多いのも事実ですが
ある程度予想をつけて選びたいところですよね。
時給面以外で損していないか
私は時間にケチです。
その職場でのキャリアアップを望んでおらず割安・無保険で働いている以上、
時給が良くても、こういった無駄な部分があると本業に支障をきたしかねません。
付き合いの飲み会なども、楽しければたまには出ても良いかもしれませんが
そこでアルバイトをする目的と天秤にかけて考えたいですね。
お金と引き換えに時間を捨てるのではなく
意味のある過ごし方を
時間を浪費せず、自分のためになるアルバイトの選び方や
実際に社会人がアルバイトを行う上での心掛けなどは、また別記事にしますね。
今後この働き方は広まっていく
個人的な考えですが、
今後、この働き方は広まっていくと思っています。
起業や脱サラ、アーリーリタイアがもてはやされる今、
雇われること自体が悪いことのようなイメージがありますが
わたしはそうは思っていません。
自分の得意を、時間で売る
ある時は自分の事業をやり
その片手間で、自分が役に立てるスキルを提供する。
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すなわち、人の事業をアルバイトや業務委託のような形でお手伝いするというのは
むしろ理にかなっていると思うのです。
雇う側にとっても、実は都合がいい
人の手を借りたいけど、お金はそんなに多く出せない。
給料が安いから、良い人材がなかなか入ってこない。
実は今、そんな負のスパイラルに陥っている人手不足の会社がものすごく多いです。
「自分の生活の面倒は自分で見て欲しい、
だけどこの時間だけは手伝ってほしい」
そんな会社にとっても実は都合がいいのです。
が、未だにやることも大してないのに8時間意味もなく拘束し、副業も禁止し
「自社一筋、浮気禁止」を強いて労働者の人生を制限する会社は多いですよねぇ。
人を集める、技術を売る
経営というのは、力を発揮する場を作り、「need」と「want」をつなぐこと、
雇用というのは、力を発揮できる場に参加すること。
なにもどちらかに生き方を絞る必要って、ないと思うのです。
本当にそのステータスは自分に必要か
まだまだ「正社員じゃなくてかわいそう」「どうして正社員にならないの?」みたいな
奇異な目で見られることも多いのが事実ですが、
そのステータスは本当に未来の自分にとってプラスになるのかどうか、考えたいところ。
ですから、「バイトだから」という先入観で閉ざさずに
アルバイトの良い面を利用して、あなたの生活に役立ててみて下さいね。