公開日: 2022/12/23  最終更新日: 2023/04/02

ひっそりこっそり低空飛行で更新を続けています。

コロナが段々落ち着いてきてというか、
諦めのような雰囲気が出てきてからというもの
一時期は湧いた個人発信やネットコンテンツが
また違う様相を示しつつあるような肌感を感じています。

というのも、なんか
今までのあり方に魅力を感じなくなってきたような気がしていまして。

惹かれるインフルエンサーの
質が変わった

誰がやっても同じパフォーマンスをよしとする
まるで自分が機械になったかのような仕事に絶望していたわたしは
個人で社会に存在感を残したい、自分の顔と名前で勝負したくて
鮮烈なインパクトをくれるブロガーや本の著者のあり方をひたすらウォッチしていました。

2015~2016年当時は
ブログ全盛期のような時期で、かつ
まだまだ自分をさらけ出して発信している人が少なく
「書けば当たる」と言っても過言ではなかったように思います。

ごく普通の生活をしていた人がブログ一本でファンを作り
そこから人気やお金を集めて成り上がっていき
何千万、何億というお金を動かすようになっていくのを見ては
すごいなぁ、自分もいつかそうなりたいなぁと思ってウォッチしていたものです。

一人勝ちの金持ち自慢が
時代遅れに見えてきた

ですが、今年に入ったあたりから
稼いでる自慢とか成功自慢しているインフルエンサーが
急激にダサく見えるような気がしてきて。

高価なブランドで固めた自撮りや都心のオフィスビルや多店舗展開、高額な売上自慢を
羨ましく思わなくなるどころか(嫉妬ではなく興味が失せた)
いつまでそれやってんの?と冷めた気持ちを感じるようになりました。

もちろん、ハイブランドや上質なものが本当に好きで身に着けている人や
それを着こなしていて似合う人は、かっこいいですよ。
そういうわたしも屋号にブランドとつけるくらい、ブランドには憧れを持ちたい人間です。

そうではなくて、服飾品はあくまで比喩のひとつで
「自分はこれだけ成功していてすごいだろ!だからお前らもついてこいよ!」
みたいなステータス誇示というか、
雲の上からのインフルエンスになびかなくなったというか。

「あぁすごいね、でもそれってあなたの個人的成功だよね」みたいな、
世のトレンドを見ていても、そんな流れを感じつつあります。

迷惑メールの質が変わった

また、どうやったらまわりに差をつけてお金を貯めるか、稼ぐか
稼ぐ系の情報もチェックしては試していましたし
ネットにも、稼ぐ系の情報商材やら触れ込みはゴロゴロありましたが
それも最近見なくなった気がしています。

1億円当たりましたみたいな迷惑メールとか、やたら来ましたよね。(私だけ?)
最近、そういうの全然来なくないですか?
アカウント停止しました、みたいなトラブル系の迷惑メールのが多い気がする。

求められるのは
一緒に頑張る一体感

そんな、一人勝ち成功者が雲の上からする自慢話よりも
プロセスエコノミーとも呼ばれるような
頑張っている人が這い上がっていく過程とか
挑戦している過程や、その結果意外な展開になりました、的な
(結果が伴うかはさておき)ワクワク感のほうが惹かれるようになった気がします。

プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる

雲の上の成功より、身近な人への共感

最近では、素人の方が
離婚しましたとか、婚約破棄されましたとか、
○日で会社辞めましたとか、
配偶者に先立たれましたとか、寝取られましたとか
あまりポジティブではない話をVLOGにしてかなりの再生回数を得ているものもあり
そちらのほうがついつい見入ってしまいます。

リアリティがある方が面白い

野次馬みたいであれですが、それでも
○億稼ぎましたとか自慢している成功者より
よっぽど自分の日常と近くて共感できるし
こう言うと不謹慎かもしれませんが、面白いのですよね。

(あ、メシウマという意味ではないですw)

何万円もする高級ディナーより、
近場の手頃なカフェの話が聴きたい。

稼いだ自慢見ても、お金もらえるわけじゃないし(笑)、
稼いだ自慢をネタにして、またその人の元に収益や信者が集まるだけと思うと
その人の養分になっているだけなのがバカらしくなってきます。

それなら、会社辞めた人とか、婚約破棄した人が
その後どうやって生き抜いているかのほうが
自分の身に降りかかる可能性があるので、よっぽど知りたいし、応援したい。

稼ぐのが無理ゲー化した

この流れって、おそらく
まだ稼げる希望があった2000年代や2010年代よりも
世の中が稼ぐのを諦めたというのも一つの要因なのかなと思っていて

  • どんなに頑張っても結局、
    税金という名の老人への寄付に変わるだけだよね
  • 稼いで仕事に押しつぶされるくらいなら
    不快を減らしてそこそこに暮らせればいいや
  • YouTubeやSNS、ブログがレッドオーシャン化して
    今から参入しても勝ち目がない
  • 単純に扇動に飽きた
  • お金より大事なもの(人付き合いなど)に気付きつつある

あたりに世の中というか生産年齢層の若者たちがいい加減気付いてきて
諦めを悟ったからではないでしょうか。

遊べなくなる、自分の無力さを突き付けられる、
叩かれる、税金ばかり取られるなど
稼げるようになるための努力にも、代償がつきまといますしね。

憶測でしかありませんが、
まぁ経済は時代を経るごとに一層若者につらいようにしかならないわけで
稼ぐとか有名になるみたいな夢を見ている余裕すらないのかもしれません。

その証拠にと言うのもあれですが
プチ成功を収めているいわゆる勝ち組と言われるようなハイスぺ層のほうが
未だに毎日テレビを見ていたり、こういう話がまったく通じなかったりと
リテラシーがちょい古めというか、親世代とさほど変わらない肌感があります。
忙しいというよりは、そこの転換の必要性にあまり迫られていないのではないかなと。

成功者が成功したのは過去の話

新しいことやって、人や社会に影響力を与えている人はかっこいい。

けど、既に成功して有名になっている人が
捨て身で一念発起して影響力を与えたのって
5年も10年も前だったりするのですよね。

そうなると彼らの成功法則って古くて今は通用しないし
(もう色んな人がパクっていて裏技でもなんでもなくなっていたり
コロナ禍など社会情勢そのものが変わっていたりね)
顔も名前も知らないけれどインスタやツイッターでたまたま見かける素人のほうが
楽しそうでよっぽど魅力を感じるのですよね。

何をやっているのか、内容自体はおばさんには理解できないものもあるけど
そういう生き方もあるのかぁと、ひたすら感心させられるものです。

結論:
稼ぐのが無理ゲーなら
貧乏でも楽しくやろうよ

結論は、身の丈というか、今できることで
共感を得ながらちょっとだけ今の生活を豊かにしよう
ということなのかもしれません。

ちょっと目立ったところで
割に合わない

おそらく、プチ成功したくらいのインフルエンサーやYouTuberでは
収益なんてまったく労力に見合っていないでしょう。

中には、働きに出ることができない事情があって
やむを得ずネットを使って、時間を削ってそうしている方もいるのかもしれませんが…

それでも、私生活や挑戦を手間暇かけて晒して、
ネット上に共感し合える仲間を作って、ちょっとだけ界隈で知ってもらう。
それで得られるものって、お金よりよっぽど本能的なものなのかもしれません。

稼ぐためには、体を犠牲にした長時間労働や嫌いな人に媚びたりなど
どこかで無理しなきゃ稼げないし
稼いだら稼いだで、税金で持って行かれたり、所得制限やらがあったり
ここぞとばかりに搾取されるのが今の日本。

それなら、稼ぐのがどうせ無理ゲーなら
お金よりも大事なものを得たい、というのが新しいトレンドというか、
まぁ必然の流れというか、生き抜くための進化なのかもしれませんね。

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