コロナ禍でリモートワークは浸透しつつありますが
いまいち時代の変化の割に広まらないなぁと感じるものに
正社員離れ」があります。

みんな、なんでそんなに正社員好きなんだろう。
雇う側も雇われる側も。

正社員を望んでいる求職者も
意外とまだまだ多い

雇用する側が、使い放題の人材をキープしておきたいという言い分はわかる気もしますが、
社畜だとかブラック企業だとか散々会社の悪口を言っておいて
「正社員にならないと」「この会社は社会保険があるから」と理由をつけて
会社にすがっている人が未だに多いことが、不思議でならないのです。

その会社を代表するトッププレイヤーや管理職など
会社の中でやりがいやアイデンティティが確立されている人であれば
会社にいるメリットを享受している一面もあるでしょうからわからなくもないですけれどね。

正社員のメリットがわからない

全然採用してくれないし、給料も低いし、
威張るおじさんおばさんにヘコヘコしなきゃいけないし、
定時なんてあってないようなものだし、
自分の人生に関係ない会議とか社訓とか背負わされなきゃいけないし…

数年前までは、
「みんな当たり前のように正社員になれと言うけど、非正規でも良くない?!」という反骨精神でしたが、
今になっては「え、なんでそんなに正社員が良いの??」と思うほどです。

今、わたしはお金に困って借金も抱えていますが
それでも正社員になりたいとは思っていません。

諸悪の根源は
「所有する」こと

人間関係の諸悪の根源は
人を「私物化する」「囲い込む」ことだと思っています。

恋人や家族でも
仕事や雇用関係でも
友達関係でも同じ。

所属して、所有物と化した瞬間から
所有する側もされる側も傲慢になるのは
自分も過去に何度もそういう主従関係に身を置いた経験からよくわかります。

所有が人を傲慢にし
自立心を奪う

所有というのは、
「簡単に離れていかない」ことを保証するもの。

人が離れていかないとわかると
決まって人はその関係にあぐらをかき、傲慢になります。

結婚や雇用契約など
離れていかないと約束する契約ごとはいくつかありますが
その「約束」が、本質を通り越して裏目に出てしまっている例は枚挙に暇がありません。

女性は女を捨てておばさん化し、夫をATM扱いし
男性は女性を家政婦扱いして、遊び歩くかゲーム三昧。

ところが、
「ATM」の不倫が発覚すれば、ひどい、訴える!と騒ぎ出し
「家政婦」が去った途端、人格が変わったように良い人になってみたり、ストーカー化する。
(これも、「この人は自分の元から去っていくわけがない」という
依存心の裏返しですよね)

親は子供に無茶な理想を押し付けて
子供は親がなんでもやってくれると甘える。

雇用主は、労働者の時間はすべて自社のものだと誇大解釈し、
社訓という倫理観を洗脳させて、要望を押し付け搾取することを正当化する。

サラリーマンは会社の看板を振りかざし
会社の備品や経費を湯水のように使う。

こんな出来事を見かけるのがもはや日常茶飯事すぎて
改めて書くと、安定という名仮面をかぶった、末期の依存の国だなとすら感じます…

安定に甘えすぎている人たち

こいつ、とんでもない性悪説だな、と感じる人もいるかもしれませんが
こういうことって身近にありふれていますよね。

安定が保証されると、良くも悪くも人はラクできます。
ラクできるのは、所有する側だけじゃなく
所有される側も、黙っていてもラクしていても捨てられないから、傲慢になるわけです。

自分自身も例に漏れず、依存体質を自覚しているので
人に甘えすぎないように戒めています。
つかず離れず、誰にも所属しないしされないのが最善の距離というところに落ち着き
実際、本当に困っていた時に自分を助けてくれたのは、いつも「他人」でした。

出したら入る、の変化形。~極限まで追い詰められて出会ったものたち~

近くにいる人って、
落ちている時は叱責して自分をさらに追いつめ、
上がろうとしている時はあれこれ批判して足を引っ張るだけ。

人は近くにいる人にほど
勝手に期待をするし、嫉妬するし、同調を求めるし
近くに誰かがいることほど面倒なことはないと思っています。

「捨てられるかもしれない」
一抹の不安が人を成長させる

こういうことを書くと、さみしい人間だと思われても仕方ありませんが
ですが一方で、「捨てられるかもしれない」という危機感を背中に背負っていることが
人に緊張感や向上心をもたらすこともまた事実だと思うのです。

捨てられるかもしれないから成長する、
周りに追い越されるかもしれないから勉強する。

嫌われるかもしれないからちょっとだけ優しく接してみる。
断られるかもしれないからサービスを充実させる。

人って怠け者なもので、何もないところにはなかなか向上心を見出せません。
こういう、「自分のもとから去ってしまうかもしれない」という一抹の不安が
時には人を成長させる、進歩させるプレッシャーにもなります。

それが、会社側も人材側も、安定した雇用関係を結ぶことで
「捨てられるかもしれない」「もっと良い人材(会社)に取られるかもしれない」ということを忘れてしまっているということが現実に多くあるような気がするのです。

失敗したくない人や会社ほど
失敗できる人に置いて行かれる

「ずっと」にこだわるから
理想が高くなり、決められない

会社は一度人を雇うと
よほどのことがない限り、その人材を解雇できません。

だから、人材選びに「失敗」しないように
何度も何度も面接をして、テストをして、求職者にアラがないかを探しまくります。

結婚も似ていますよね。
「この人と一生暮らす」という視点が入ると
年収だとか職業だとか家事能力だとか家族構成だとか、
そんなことを考えざるを得なくなり、足取りが重くなります。

そして、減点方式だから、少しでもアラがあると決められず
たった一人に対して、自分に都合の良い完璧を求めすぎるがゆえ
「全然いい人がいない…」とため息をつく。

「ずっと」が前提だから、一人に対する要求が増え、決断が重たくなってしまう。
それならその「ずっと」って、ただの重荷ではないでしょうか。

誰も背負わない・背負われない選択もある

正社員面接だと、堅苦しい書類を何枚も書いて、
過去の人生全てさらけ出せと言わんばかりに根掘り葉掘りされ
揚げ足取りみたいな面接を何度もしなきゃいけないですが
バイトの面接であれば、「で、いつから働ける?」で翌週から働くこともできます。

ほとんどの場合、副業もできるので
Wワークやパラレルキャリアをすれば、
職歴も人脈も経験も、二重にも三重にも積み上げられます。

積み上げる、というよりは
足場を拡げるような感じでしょうか。

所有しようとするからいい人材が集まらない

会社側も、良い人材を「所有する」という執着を捨てて
良い人材を「借りる」という発想にするだけで
可能性は広がるのになぁ、と度々感じるのです。

優秀な人はお金より時間がほしい

優秀な人材にとっては、お金はどこかしら手に入る手段はあります。

しかも、優秀な人材ほど仕事が早いことがほとんどなため
1日8時間を1つの会社で当然のように拘束されるという概念自体が、大きな機会損失にもなりかねません。

ですので結局、
「毎日朝から晩までずっと居てほしい」という考えから抜け出せない会社には
「いるだけで安定した生活が保障されてラッキー」という、生産性が低く依存的な労働者が集まる。
ある意味引き合っているとも言えます。

正社員になれないと悩む人へ

最後に、
正社員就職ができずに、辛い思いや後ろめたい思いなど
「不要な思い」を抱え込まされてしまっている20代の若い人を見ると
本当に心が痛みます。

仕事が決まらない辛さで死にたいあなたへ。〜視点を少しだけ変えてつらい気持ちを打開する提案〜

正社員じゃなくても、アルバイトでも生きていけます。
多少割が悪くても、社会的地位が伴わなくても、生きていけます。
実際、フリーターの人も非正規雇用の人も、何十年も前から一定数存在しますしね。

「フリーターだったらモテないから…」と言っている人は、
正社員になったからと言ってモテません。
「アルバイトだと周りに示しがつかないから」と言っている人は
一生会社に振り回されて、すべての意思決定を世間体に握られたまま墓場に入るまでです。

もちろん、目標があって正社員を目指して努力している人を否定はしませんが、
「正社員になること」自体が何かを解決してくれるわけではないということです。

正社員じゃないことに焦りや劣等感を感じさせる人は
そもそも絶対的存在なのか

あなたが本当に捨てるべきは、
「正社員じゃないと恥ずかしい」という思想や、
そんな、時代遅れで本質を伴わない「正社員神話」を刷り込んで
アルバイトやフリーターを見下している、親や周りの大人たちなのではないでしょうか。

そして意外とそういう正社員を強要してくる人ほど
本人は正社員じゃない、パートのおばちゃんや専業主婦、年金暮らしという人も多かったり…

要するに、人が言うこと、求めることなんて、勝手な出まかせです。
本来はそもそも、自分個人が思う生き方や働き方を誰かに強要するなんてできませんし
それこそ冒頭の話に戻って、あなたを「所有物」とみなしているからそんなことが言えるのであって
そんな風に、劣等感を抱かせたり、生き方を狭めようとしてくる関係は捨ててしまえばいい。

または、立派なお仕事をしている人に言われたならば
「そうですよね、あなたみたいになりたいです!(キラキラっ)」とでも言っておきましょう(笑)

そんな好き勝手な価値観をあなたが背負わずとも
あなたは自分の未来に集中していればいいのです。

本当に自分の未来のためになることをしよう

報われるかどうかわからない応募書類を書くよりも
もっと未来のためになる行動があるかもしれない。
求人を探すよりも、もっと自分の糧になる情報収集ができるかもしれない。

わたしの場合は、就職のために応募書類や制作実績を量産することに見切りをつけて、
自分のサイトやサービスのブラッシュアップ、投資に全振りしました。
「正社員」という時代に即さないものに、養分をもう与えたくないんですよね。

ということで、働き方は人それぞれですが
働きたくもないところに媚を売るのではなく、
10年後の自分のためになる知識に投資をしたいですね。

その仕事、命を削ってまでもらう対価はありますか?
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あなたをないがしろにする場所に、1秒たりとも時間を使わなくていい。いや、使ってはいけない。
わたしは大真面目にそう思います。

会社はあなたの幸せに責任を取ってはくれません。
リセットするなら1日でも早く。
自分の人生を取り戻しませんか。
東京都労働委員会認証の合同労働組合【退職代行ガーディアン】

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