公開日: 2021/09/09  最終更新日: 2021/09/20

先日、マッチングアプリの話を書きましたが

自粛しないで旅行する若者vs自粛を求め続ける国問題の根源は「過保護すぎる医療」じゃない?

たまにやって、
こういうノリは無理だと再確認してすぐやめる。苦笑

WEB制作と言うと
バカにされる

そのやりとりの中で、
なんの仕事をしているのか聞かれると
「ホームページを作る仕事をしています!」と答えていたのですが
小馬鹿にされたり、マウンティングされることが多いことに唖然としました。

別にお世辞とかほしいわけじゃないのですが、
悔しいとかムカつくとか以前
「え、なんで??」と、単純に疑問に感じたので、記事を書いて考えてみます。

誰でもできる仕事は、
バカにすべきことなのか

これはアプリに限らずリアルの対話でも
「WEBデザイナー(笑)」って、なぜか(笑)がつきますよね。
同業の方なら経験があるはず。

もちろん、そんな心無い人とはやりとりを続けませんが
純粋に、「じゃああなたはWEB制作をバカにできるほどの仕事してんのかな?」
と疑問に思ったわけです。

自分もできる(はず)!と
身を乗り出してマウンティングされる

あと、ITの仕事をしているわけではない人で
なぜか、「自分も知ってる!」と言わんばかりに
「それって、~して~する仕事ですよね?」と、ありったけの知識を披露してくる人にもたまに遭遇します。

「お詳しいのですね。なにか似たことをされていらっしゃるのですか?」
と、適当にほめたら満足してくれますがw
副業でもしているのでしょうかねぇ。

たしかに、ホームページって、誰でも作ろうと思えば作れます。
わたしも、WEB制作を仕事にするずっと前、高校生や大学生の頃に
友達とホームページを作ったことがありました。

パソコン仕事

わたしは運良く(?)中学生の頃のパソコンの授業で習いましたが、
たぶん、簡単なHTMLタグくらいなら、一定の年代の方はどこかで一度は見聞きして
「How are you?」「It’s a pen.」と言った英会話程度の知識はあるでしょう。

だからこそ、「自分もやれば多分できる」と思うのは理解できます。
(できるかどうかとか、品質がどうとかは置いておいて)

また、WEBデザインスクール的なものがブームになっていますから
参入障壁が低く、遊んで暮らしたいと夢見る情弱だと思われてしまい
そういう意味でバカにされてしまうのは無理もないかもしれません。
(自分もその動機は否定しないw)

とは言っても、「誰でもできる(できそうだと思える)こと」を仕事にしていることが
そんなにバカにするに値することなんだろうか??と。

わざわざ海辺にパソコンなんて持っていきませんから。

ラクそうに見えるのは
やったことがないから

結論から言うと、ある程度経験があるクリエイターさんで
無理ゲーな納期や、無理難題の修正地獄、長時間残業、
作ったものをひっくり返される身勝手な要望、
あと1pxがどうにもならずこねくり回した経験などがあれば
「誰にでもできる」とか、少なくとも「簡単にできる」ような物言いはしないはず。

WEB制作をお金にできる人は
ほんの一握り

また、前述した「WEBデザインのキラキラしたイメージ」に憧れて飛びついた人は
供給過多による就職難と割に合わない収入、
際限なく求められるスキルアップやそれにかかる学習コストやPC環境への投資…
意外と自由でもない現実に遅かれ早かれ嫌気がさすはずで
「お金になる仕事をする」フェーズまでたどり着ける人はごくわずかです。
(わたしも数年かかりました。ほんとつらかった)

仕事が決まらない辛さで死にたいあなたへ。〜視点を少しだけ変えてつらい気持ちを打開する提案〜

わたしは自分がWEB制作に向いているとも思いませんし、
まともな仕事にするまでに人一倍時間をかけて迷走してきたので
「WEB制作を仕事にできている」というだけで、同業として尊敬の念を抱きます。

全員をエンジニアにしようとしたがる
技術マウンティングは無視でいい

それから、話し相手がプログラミングができる人の場合だと
あたかもWEB制作はお遊びのように言われ、
あれもやるべきだ、これくらいはできないと、と
プログラミング言語でマウントを取られることもあります。

が、エンジニアになりたいとは思っていないし
そもそも作る対象が変わりますから、
同列として比べられることに違和感を感じていました。

やりたくもないし、向いてもいないエンジニアの土俵に引きずりこんで
相対的に勝とうとする人を見るたび、浅はかだなぁと思ってしまいます。
フロントエンドもできるとドヤ顔で豪語する人も少なくないですが
そういう人が作ったものって、超絶ダサくて見づらくてUI全無視の不親切サイトだったりする

人には得意苦手がありますし、
できない人がいるからこそ、得意な人の能力が際立ち
お金が発生する仕事として成り立つもの。

世の中全員がエンジニアになればいいわけではないですからね。
もし必要になればプロに外注しますから。あなた以外にね。

こういう人は
「すごいですね!!わたしはそっちに興味ないですけど(にっこり)」
と負けてあげたら話は終わります♡

代替不可能な高度スキルを使いこなす人は
社会にどのくらいいるのか

ということで、WEB制作をバカにしているのは、やったことがない外野で
「できそう」という舐め切った観測で好き勝手言っているにすぎないので
それを気にする価値もないのは明らかですが、
では、一般的な企業に勤めている人で、人知れぬスキルや技術がある人ってどれくらいいるのだろうか
と、考えてみたくなったのです。

普通のサラリーマンスキルも
「誰にでもできる仕事」

おそらく、ごく普通のサラリーマンであれば
他の誰かに代わりのきく仕事をしているのが一般的ではないでしょうか。

せいぜい、Excelのちょっと難解な関数を使いこなせるとか
難解な法規を読み込んで理解しているとかだとしても
それって、「バカにしているWEB制作」と、大して変わらないんじゃないかなぁと。

基礎は誰にでもできるけど、
仕事になるように効率化して極めようとすると大変、と言う意味では。

「そんなことを言われたって、
自分はそこら辺の人よりも早く処理している!」とか
「何年の経験と知見がある!」ということもあるでしょうが
WEB制作に至ってもそれは同じで。

完成品だけ見ると楽しそうでも、
のんびり楽しくお絵かき気分で作っているわけじゃありませんからね。

自分でやると手間がかかるし、作りきれないから
お金を払って発注する人や企業さんがいて、成り立っているのが事実です。

医療従事者や資格職は
高度なスキル?

わたしはこれまで、色んな仕事をやってきましたが
医療の仕事と言えば褒めたたえるのに、
テレアポと言えば眉をひそめる人もいました。
(転職のつなぎでテレアポをしていたことがあります。けっこう楽しかった)

「医療従事者です」というと、やたらと尊敬の眼差しで見られ
(あまり良くない意味で)自分には敵わない人、と一目置かれます。

が、医療従事者のしていることって
そんなに特殊なことではありませんよ。
(特に裁量権がないコメディカルは。)

たしかに判断するために医学的知識は背景として必要で、
国家試験や養成学校に入るためのハードルがあるのは確かですし、
現場経験で積み上げた知見や「現場の勘」はあると自負していますが、
絆創膏を貼ったり車いすを押すなんて、それこそ誰にでもできるし
毎日同じテンプレートを何十回もしゃべって車いすを押している自分より
タクシーやトラックの運転手さんの方が、ペーパードライバーのわたしからするとよほど技術の要るすごい仕事だと思っています。

あんまり言うと、ほかの医療従事者さんに怒られちゃいそうなので
以上はわたしの独り言だと思って流していただきたいのですが、
つまり、医療職がそんなに崇高な仕事だとも思わないし、
WEB制作がそんなにバカにされるに値する仕事だとも、思わない。
と、どちらの仕事もしてみて思うのです。

なのに、こんなにも世間からの評価が違いすぎて
ただ単純に驚いたのでした。

医療従事者崇拝は
女性として期待されているから?

あるいは、医療従事者を崇拝するのは
もしかすると「医療従事者=優しい、人のお世話のプロ」という
いわゆる女性的な献身力を期待して褒めているという可能性もあるのかな、と思ったりします。

これは、男性に限らず
年配の女性からもよくそういう目で見られるように感じます。

「優しいお嫁さんになりそう」だから
崇拝するという誤解

すごい仕事か否かは置いておいて、
優しそう、自分や子供や年老いた親を介護してくれそう、
良妻賢母で家庭的、みたいな。

それはそれで
「家事育児介護をきちんとしてくれそう」という昭和的な価値観や
家事は女に丸投げしたいという依存的な期待が見え透いて気持ち悪いですが。

資格があるから安定
という誤解

または、医療従事者は
「資格があるから仕事には困らない」と言う意味で
経済的に男に頼らず自立してくれそう、というイメージもあるかもしれません。

働きやすいのは医療職だけではない

しかし、昨今で自分の稼ぎを持って自立するための条件は
資格があることよりも、働き方の幅が広いなど
新しい価値基準に変わっていることを肌感覚で感じいますし
それを感じたうえでわたしはWEB制作に転職しました。

実際どちらの仕事もしてみて、
仕事を選べるのはWEB制作の方が融通が利くような気がしています。
リモートワークなど、門戸も開かれていますし
仕事の種類も働き方も多種多様ですからね。

どちらが良い悪いというわけではないですし、
WEB制作の仕事でも挫折した仕事も多くありますが

WEB制作 vs 医療職の複業、選んだのは「希少価値」がある方でした。

医療従事者は、病院や医師、医療機器がないと仕事ができませんし、
今この瞬間の人相手なので、あまり融通が利きません。

さらに、規制が色々と多いですし、小声で言うと
業界全体が「資格があるから」変わる必要のない、頭の堅い人が多いので
これからもこの傾向はガラリとは変わらないでしょう。

自立できる経済力があれば
パートナーは必須じゃない

養う必要がないうえに、笑顔で家事育児してくれそう。
あわよくば、何かあれば養ってくれる。
とか考えている人は、女性にどれだけ依存する気だとつくづく思います。

脱線しましたが、自立できる経済力がある女性は特に
男性側も「捨てられるリスク」があることを忘れずに。

人が稼ぐ手段を知る必要って、なくない?

医療の仕事で稼ごうが、ITの仕事で稼ごうが、
コールセンターや飲食で稼ごうが、
対価や、働いた後に自分に残る感情
つまり、仕事によって得たものが結果のすべて。

仕事選びの価値観は人によるでしょうが
疲労感やストレスを耐えうる範囲内に収めながら
自分がその仕事で相応と思える対価を貰えていれば、それでいい。

本来、その人が何をしてお金を稼いでいるかって
「その服どこで買ったの?」くらいどうでもいいことで、
知る必要も、第三者がジャッジする権利も、ないのではないかと。
その人がお給料を払ってくれるわけじゃないですしね。

「その服」と同じように、興味があれば褒め合うことがあっても
自分の関心の対象外だからバカにしたり、蔑むというのは
ちょっと違うような気がします。

結論:人の職業をどう評価するか
受け答えや価値観に人の器が露呈する

結局、WEB制作をバカにしたり
マウンティングするような会話で得られることって
相手の器なのかなと思います。

本人は勝った気になっているかもしれませんが、
自分の器の小ささや、外面しか見ていない昭和的な価値基準、
思考停止した化石でーすと自己紹介しているにすぎません。

ちなみに、補足すると
わたしのWEB制作の仕事をバカにしてきた人の一人は、仕事をしていない人でした。
あ、もしかしたら生真面目に働いていることをバカにされたのかしら。
それならそれで、うらやましい。

何で稼いでいるかは本人の自由

外面的な資格や職種のような、表面的なものでしか人を判断できない人
という、その人の思考力の浅さが露呈するという意味では
WEB制作をバカにしてもらって大い構わないのかもしれません。

その人が稼ぐ手段って、究極、別になんでもいいじゃないですか。
(もちろん合法的なら)

自分の仕事に誇りを持てればいい

もし、これを読んで下さっている方が
同じくマウンティングに悩む同業の方だったとしたら
相手が自ら進んで自己紹介してくれたと思って
適当に持ち上げて勝たせてあげながら、そっと離れたらいいと思います。

目の前の自分の仕事に誇りを持っていれば、それで良い。
見ず知らずの誰かに評価されたり、褒めたたえられる必要なんてありませんし
少なくとも、相手を下げないと自分のプライドが保てない人と関わっても
ろくなことありませんからね。

自分の仕事を他人に誇示する必要なんてないし
自分にはできない仕事をしているどこかの誰かがいて、
そんな他人の集合体として社会が回っていることに
尊敬できる人でありたいなと、改めて感じるのでした。

ま、いずれにしても
医療職と聞けば顔色が変わって媚びへつらい、WEB制作と聞けば蔑むような人は
稼ぎやら女子力やらを期待している依存心が透けて見えるので、関わりたくないですけれどね。
もちろん、男性に限らずです。

こんなことを考え尽くしてしまうので
わたしがいかにモテないか、おわかりいただけたでしょうか。笑

共感したら「いいね」してね

いいね! (まだ評価がありません)
記事のURLをコピーする

記事一覧に戻る


先頭へ戻る